グループ全体の
働きがいを底上げする
「社員の幸せのために事業の安定と発展を追求する」を企業理念に掲げる常石グループにとって、人生の大半を占める「仕事」の時間をもっと充実したものにすることは重要なテーマです。
働きがいの向上に向けて社員の声を聞く「従業員意識調査」をグループ全社で行い、各種制度や福利厚生、待遇など社員が働く環境をどう評価をしているかを確認し、その数値をもとにして改善を行い、働きやすい環境につなげています。
たとえば、常石商事では調査結果を分析した結果、顧客へのホスピタリティが不足している傾向が見られたため、ホスピタリティをテーマにした学習機会を設けるなどの改善施策を行い、翌年の調査で同項目の数値を向上させると同時に、顧客満足の向上につなげました。
グループ各社がそれぞれの調査結果に基づいて、自由に働きがい向上の施策を考え、実行する。そして、それらの取り組みのなかで成功した事例を、各社から選出されたメンバーが集う働きがい向上委員会*が吸い上げて共有することで、常石グループ全体で働きがいの底上げを行うことができると考えています。
*働きがい向上委員会は、「社員の幸せのために事業の安定と発展を追求する」という常石グループ理念の実現に向け、働きがいやエンゲージメントをさらに高める活動を推進している組織です。
働きやすい職場の実現に向け
進み出した多角的な取り組み
常石グループでは、働きがいの向上とともに、働きやすい職場づくりにも積極的に取り組んでいます。たとえば会社全体で一斉有給休暇取得日を定めたり、1時間単位での有給取得制度を設計するなど、誰しもが休暇を取りやすい雰囲気と仕組みづくりを導入しています。近年では、男性の育児休暇取得も始まっており、多様化する個々のライフステージに合わせた新しい働き方を実現するための制度整備をしていきます。
また、一方では各種のハラスメント被害への対応やハラスメントの防止について整備しています。グループ全体を対象としたツネイシホールディングスのハラスメント相談窓口を用意するとともに、被害に遭われた方が相談しやすいように、外部の専門会社と連携した社外の相談窓口も開設しています。加えて、課長・課長代理を対象にしたハラスメントセミナーを毎年実施しています。
メンタルヘルスケアに関しては、新入社員研修において全員がメンタルヘルスケアに関する研修を受けることで、配属前に必要最低限の知識を身に付けている他、必要に応じて管理職用のメンタルヘルスケア研修を実施しています。
さらにハラスメントと同様に、外部に相談窓口を設け、会社内に関することだけでなく、家庭内のことについての相談や、本人のみならず家族からの相談にも対応しています。加えて会社内において、隣の人に関心を寄せることやコミュニケーションの活性化、組織横断的なネットワークを通じた社員同士のつながりの場を活用するなどして、「社員が孤立しない職場環境づくり」に取り組んでいます。