環境性能を高めた船舶と最新鋭のシステムで
エネルギー利用の最適化へ

航路の最適化で航行中の
CO₂排出量を削減

地球環境問題への関心が高まるなか、海運業界においてもCO₂排出量の削減が求められています。しかし、現在と同等の輸送能力を有したまま船舶の電動化などを行うのは極めて困難であり、現時点では航行時に使用する燃料をいかに削減するかを考え実行することが有効です。神原汽船では、こうした課題に対してソフトとハードの両面からさまざまな取り組みを行っています。

 

ソフト面での対策として代表的なものがウェザールーティングとオートパイロットです。ウェザールーティングは、時々刻々と変化する気象・海象条件を分析しながら、航行時間や燃料消費が最小となる航路を導き出すことができます。そしてオートパイロットは、船が潮流や風に流されて航路から外れることを自動的に修正します。

 

これらのようなシステムを導入することで、航海士の負担を軽減しながら、常に環境負荷が最も低くなるルートと速度で航行を行うことを可能としています。

造船業とのシナジーで
さらに環境負荷の低い海運業の実現へ

ハードの面では、常石造船の最新鋭船舶を積極的に導入、配備することによって実現します。船底の摩擦を低減させる塗装やプロペラの整流による水抵抗の極小化などのほか、研究開発に裏打ちされた最新の省エネ・環境技術により、燃料消費とCO₂の削減に取り組んでいます。このように最新鋭の船舶をいち早く活用できるのは、造船と海運の相乗効果の見込める事業を保有している常石グループの特長です。今後もさまざまなシステムの検討、導入を両事業で推進し、さらに地球環境に優しい海上ロジスティクスに挑戦していきます。