常石グループ

プレスリリース

2025.10.28

常石グループ、ツネイシデザインプロジェクトを本格始動
~次の100年を見据えた新たな取り組みでグループ体制を強化~

常石グループ(本社:広島県福山市沼隈町常石1083 番地、代表者:代表取締役社長 神原勝成)は、今年5月に発表した「ツネイシデザインプロジェクト」(以下、TDP)において、本格的に取り組みを始動しました。
TDPは、常石グループがチーフ・デザイン・オフィサー(CDO)である落合宏理氏を中心に進めるグループ横断のプロジェクトです。「デザイン」をグループの合言葉とし、感性と想像力を大事にしながら「ツネイシブランドの確立」と「未来の価値の創造」を目指しています。

今年5月に国内外のグループ会社を統一するコーポレートアイデンティティ(CI)を新たに策定したことを皮切りに、TDPでは、オフィスをはじめとする建築など目に見える「かたちのデザイン」のほか、イントラネット/社内報などを中心としたインナーブランディング、人材育成の仕組み、進水式での体験といった「考えのデザイン」についても、業務や働く環境などあらゆるものごとをデザインの観点からとらえ直し、新たな価値の創出を図ります。また、これまでツネイシの中に存在していた優れたデザインにも目を向け、その価値を社内外に伝えていきます。

TDPは3つの目標に向かって取り組みを推進しています。

1. すぐれたデザインを創造あるいは再編集し、「デザインに強いツネイシ」という存在になること。

2. 情報の発信や共有を通じて、社員がデザインをより身近に感じ、興味関心を持つようになること。

3. 教育や実践の場によってグループ内にデザイン文化を浸透させ、社員一人ひとりが「よりよくする考え=デザイン」を日常の仕事に生かすこと。

これらの取り組みは、外に向けては「ブランド力」を、内に向けては「創造力」を高めることにつながります。そこから生まれてくるのが製品やサービスといった新しい価値です。TDPは、ツネイシの歴史と現場に根ざした多種多様なちからをデザインで束ね直し、未来へとつなぐための新たな試みです。

常石グループは今後も、社員と地域の方の幸せに貢献するための取り組みを進めてまいります。

 

ツネイシホールディングス株式会社 代表取締役社長 神原勝成コメント
常石グループでは多種多様な事業を展開しており、それぞれが『社員の幸せ』を根本に置き、安定と発展を追求してきました。これからは、新しい価値を生み出すことはもちろん、価値を正しく伝えることも重要と考え、今年『ツネイシデザインプロジェクト』を立ち上げました。グループの活動を積極的に社内外へ発信し、ツネイシブランドの確立を図るほか、人がいきいきと働ける環境づくりや、会社同士の垣根を超えた連携・共創といったさまざまな取り組みによって、グループの総合力や未来の価値創造力を高めていきたいと考えています。落合CDOをはじめとする素晴らしいクリエイター、建築家の皆さんの柔軟かつ大胆な発想によって、ワクワクするデザインと機能をツネイシにもたらしていただけることを期待しています。

ツネイシホールディングス株式会社 チーフ・デザイン・オフィサー 落合宏理コメント
常石グループの従業員にとってより良い職場環境、新たなる造船工場の形、持続可能な地域づくり、そしてこれから生まれる未来のアイデアとコミュニティーを創り上げるために、日本を代表する多様な年代や背景、価値観を持つ建築家である石上純也氏、ULTRA STUDIO、関祐介氏、中山英之氏とともに『ツネイシデザインプロジェクト』による建築プロジェクトも始動しました。多彩なフィールドで活躍する方々の才能と情熱を集結し、社員の皆さまと共に、想像を超える新しいツネイシを作り上げるのが今から楽しみです

関連情報:常石グループ 新コーポレートアイデンティティ(CI)を発表 | 常石グループ

 

【常石グループについて】
常石グループは1903年の海運事業創業以来、ばら積み貨物船を中心とした新造船建造から国内最大規模の修繕ネットワークを擁する造船事業、国際海上物流サービスを提供する海運事業、付加価値を創造し、地域・社会に貢献する商社・エネルギー事業、廃棄物の再資源化から循環型社会の実現を目指す環境事業、瀬戸内地域の魅力を再構築し顧客体験を提供するライフ&リゾート事業など、5つの分野で「未来の価値を、いまつくる。」をスローガンに、常に時代の先を見据えながら、まだ世の中にない唯一無二の価値を生み出していきます。また、2025年に新たに設立した社会貢献推進部を通じて、地域貢献活動へのサポート拡大をおこなっていきます。

本社所在地:広島県福山市沼隈町常石1083番地
代表者:代表取締役社長 神原勝成
常石グループサイト:https://www.tsuneishi-g.jp/

 

― 本件に関するお問い合わせ先 ―
ツネイシホールディングス株式会社
広報ブランド部
pr@tsuneishi.com
TEL:084-987-4915

 


参考資料:


©Masayuki Shioda
落合宏理(おちあい ひろみち)
1977年東京都生まれ。1999年に文化服装学院を卒業し、テキスタイル会社に勤務。その後、2007年に自身のブランドである「FACETASM(ファセッタズム)」をスタート。2016年に第34回 毎日ファッション大賞にて大賞を受賞。同年開催のリオ五輪閉会式では「フラッグハンドオーバーセレモニー」の衣装製作を担当。2021年よりクリエイティブディレクターとしてファミリーマートによるブランド「Convenience Wear(コンビニエンスウェア)」も手がけている。2025年1月、常石グループ チーフ・デザイン・オフィサー(CDO)に就任。


©CHIKASHI SUZUKI
石上純也(いしがみ じゅんや)
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年石上純也建築設計事務所を設立。主な作品に、神奈川工科大学KAIT工房・KAIT広場、Park Groot Vijversburgビジターセンター、水庭、2019年サーペンタインパヴィリオン、House & Restaurant、水の美術館など。2009年日本建築学会賞(作品)、2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、毎日デザイン賞、2019年芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)、OBEL AWARD、2024年フレデリック・キースラー建築芸術賞、2024年日本建築学会賞(作品)など受賞多数。


©Jukau Tateichi
ULTRA STUDIO(ウルトラスタジオ)
向山裕二、上野有里紗、笹田侑志からなる建築コレクティブ。2013年に結成、日本とヨーロッパで経験をつみ、2018年より東京をベースに活動を開始。プロジェクトに含まれる矛盾や葛藤を拡大解釈し、アイデンティティの再定義と本質的なストーリーの構築を行う。そこから見出される象徴的なかたちと、装飾的な要素・色彩を組み合わせることで、感情に訴えかける空間をめざしている。


関祐介(せき ゆうすけ)
素材の履歴や“未完成の美”を設計の軸に、空間が時間とともに育つあり方を提案する東京と京都を拠点とするデザインチームYUSUKE SEKI STUDIOを主宰。


©Takashi Kato
中山英之(なかやま ひでゆき)
1972年、福岡県生まれ。建築家、中山英之建築設計事務所主宰。東京藝術大学美術学部建築科教授。2000年東京藝術大学大学院修士課程修了後、伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、2007年中山英之建築設計事務所設立。
テキスト ボックス 1, テキスト ボックス代表作に「石の島の石」「弦と弧」「mitosaya薬草園蒸留所」などがあり、ブルワリー施設やレストラン、店舗、公共施設、オフィス、住宅など幅広い用途の設計を手掛けている。主な賞歴にSD Review 2004 鹿島賞、第17回環境・設備デザイン賞 優秀賞、グッドデザイン賞 金賞がある。
主な著書に『中山英之|スケッチング』『中山英之|1/1000000000』『建築のそれからにまつわる5本の映画 ,and then: 5 films of 5 architectures』がある。

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