常石グループ

プレスリリース

2025.7.18

環境技術で未来をひらく、日中産学連携が始動
―アースクリエイト、井岡山大学、流機エンジニアリングでMOU締結―

3者の連携強化に向けた調印式

常石グループの株式会社アースクリエイト(本社:大阪市西区、代表者:代表取締役社長 大悟法 弘充 以下、当社)は、中国の国立大学である井岡山大学(Jinggangshan University)、株式会社流機エンジニアリング(本社:東京都港区、代表者:代表取締役社長 西村 聡)と環境分野における日中産学連携促進のための基本合意書(MOU)を2025年7月に締結いたしました。

気候変動、環境汚染、資源循環といった課題が地球規模で深刻化する中、先進的な環境技術の国際連携はますます重要性を増しています。今回の連携は、こうした背景のもと、三者それぞれの強みを活かし、産業界と学術界が協力することで、持続可能な未来の実現を目指すことを目的としています。

今回のMOU締結により、三者は以下の取り組みを進めてまいります。

1.有機フッ素化合物(PFAS)等新規汚染物質の処理技術およびその産業応用の実証
2.工業排ガス中の二酸化炭素の再資源化技術およびその産業応用の実証
3.使用済み駆動バッテリーのリサイクル技術およびその産業応用の実証
4.塩湖からのリチウム抽出技術およびその産業応用の実証

当社は、常石グループで環境事業を担うツネイシカムテックス株式会社(本社:広島県福山市、代表者:代表取締役社長 神原 文雄)の一員として、主に土壌汚染の調査・対策、廃棄物処理・リサイクル、新規規制物質対応にいたるまで幅広い環境コンサルティングを展開しています。今回の連携では、これまで培ってきた幅広い環境コンサルティングの知見を提供します。

井岡山大学は、長年にわたり地域密着型の研究・教育機関として、特に環境科学や生態保全において高い専門性を有しています。近年は、廃棄物のリサイクルなど循環経済や脱炭素の研究にも力を入れ、昨年から使用済み駆動バッテリーのリサイクル技術の開発において、国家レベルの重点研究開発プロジェクトも担っています。今回の連携では、主に環境科学や生態保全における技術開発と人材を提供します。

流機エンジニアリングは、空気・水・油・ガスなどの“流”体に関わる課題を“機”械技術で解決する環境ソリューションメーカーです。経済産業省が主催する「新グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれた技術力を有し、廃棄物処理、集塵、換気、流体制御に関する知見の提供や産業応用の実証で使用する機械製造を担当します。

今後、三者は共同での実証実験や技術評価を通じて、環境技術の高度化と社会実装を推進していくとともに、若手技術者・研究者の交流や技術セミナーの開催など、人材育成の取り組みも強化します。

今回の産学連携を皮切りに、当社は今後も環境事業で培った豊富な経験・実績を活かし、より実践的で持続可能な国際的環境対策の実現に貢献してまいります。

【アースクリエイトについて】
広島県を中心に造船、海運事業など様々な事業を展開する常石グループの中で、環境事業の一員として、創業以来土壌汚染の調査・浄化会社として実績を重ね、現在は新規事業へも積極的に挑戦。コンサルティング事業を拡大し、環境に関わる様々な課題解決をおこなっています。
「地域、社会と共に歩む」というグループの価値観のもと、持続可能な社会の実現に向けてこれからもオープンイノベーションを展開してまいります。

代表者:代表取締役社長 大悟法 弘充
事業内容 :環境コンサルティング、土壌汚染コンサルティング、廃棄物処理・リサイクルコンサルティング、 環境アセスメント
設立:2002年4月
資本金:30,000,000円
所在地:〒550‐0004大阪市西区靭本町1丁目11番7号 信濃橋三井ビルディング12階
ホームページ:http://www.earthcreate.com/

【井岡山大学】
中国江西省に位置する井岡山大学は1958年に設立し、哲学・政治法学・外国語・商学・工学(機械・電気・建築・化学など)・農学・生命科学・医療(基礎・臨床医学、看護)・芸術・体育・国防教育など、多岐にわたる分野をカバーしている総合大学です。また、付属病院が5院 、その中、三級甲等(等級別病院制度による最上級)病院が1院、附属学校が2校あり、地域医療大学として医療サービス向上に貢献しています。

所在地:中国・江西省吉安市青原区学苑路28号
敷地面積:約164万㎡、建物総面積93.7万㎡
学生数:学部、修士課程及び留学生約27,000名、成人教育学生約20,000名(2021年時点)
教員数:専任教員1,343名

【流機エンジニアリングについて】
空気・水・油・ガスなどの“流”体に関わる課題を“機”械技術で解決する、環境ソリューション・エンジニアリングメーカーです。トンネル工事用の大型集塵機では国内市場シェア75%を誇り、集塵機・換気装置を合わせて1,380台保有する世界最大級のメーカーとして、業界初のメーカーレンタル事業も展開しています。また、福島復興や中間貯蔵施設向けに廃棄物処理プラント用換気システムを多数導入してきた実績に加え、100件を超える特許を取得し、技術力は国内外で高く評価されています。
受賞歴としては、2019年に第45回優秀環境装置表彰「経済産業省産業技術環境局長賞」、2021年に「第46回発明大賞 本賞」を受賞。さらに、2020年には経済産業省より「新グローバルニッチトップ企業100選」に選定されました。

代表者:代表取締役社長 西村 聡
事業内容:流体機器装置、圧力流量制御装置の設計・開発
同機械装置類の据付・整備・保守業務
宇宙関連地上試験設備の設計・開発
原子力関連設備(除染・減容分野)の設計・開発
産業機械の商品企画・開発・販売
換気システムコンサルタント業務
環境機器の企画・開発
環境機器のリース・販売
設立:1977年5月
資本金:40,000,000円
所在地:〒108-0073 東京都港区三田3-4-2いちご聖坂ビル
ホームページ:https://www.ryuki.com/

― 本件に関するお問い合わせ先 ―
ツネイシホールディングス株式会社
広報ブランド部
TEL:084-987-4915
メール:pr@tsuneishi.com

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