<常石グループ 2017年度 連結業績報告> 市況回復で造船海運事業はボトムを脱し回復の兆し、各セグメントも安定成長の一年
ツネイシホールディングス株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:神原宏達 以下、ツネイシホールディングス)は、常石グループの2017年度連結業績を以下の通りお知らせします。
ツネイシホールディングス2017年12月期(2017年1月~12月)の連結売上高(ツネイシホールディングス含む30社)は、1,821億円(前年比11%減)でした。
セグメント別売上高では、造船事業は1,368億円(前年比11%減)となりましたが、市況回復の兆しがみられるなか、受注実績は33隻と前年から回復しました。海運事業はドライバルク市況が全船型で上昇、コンテナ輸送量も2016年から回復し、279億円(前年比3%増)でした。環境事業は連結対象となる企業の増産や新規事業参入により、119億円(前年比5%増)で過去最高売上となりました。エネルギー事業は、石油価格の上昇による販売単価の上昇と重油の販売数量の増加などにより237億円(前年比31%増)となりました。ライフ&リゾート事業は、みろくの里で新しいアトラクションがオープンしたことにより過去最高来場客数を記録するなど、133億円(前年比2%増)となりました。
【造船事業】
「市況回復の兆しとともに、受注実績が前年比約4倍に増加」
市況低迷の影響で、造船事業セグメントの売り上げは1,368億円と前年に比べて減収となりましたが、市況に回復の兆しがみられるなか、受注実績は前年比約4倍の33隻へ増加しました。
建造船種の多角化(プロダクトミックス)を進めるなか、コンテナ船の受注が全体の3割に達したほか、今後は環境・船体構造規制に配慮した新ルール対応船も設計開発し、これらの船種の受注を本格化していきます。
【海運事業】
「市況回復とコンテナ船投入で、増収を確保」
ドライバルク海運市況が全船型で上昇、コンテナ輸送量も過去最低水準に沈んだ2016年から回復するなど、事業環境が大幅に改善した結果、海運事業セグメントの売り上げは、279億円となりました。
新規コンテナ船を投入した定期船事業では、コンテナ輸送量が拡大。事業全体でリスクの分散化・安定収益源の確保、コスト競争力の強化などにより市況耐性を強め、経営の安定化を図っていきます。
【環境事業】
「創立50周年、バリューチェーンの充実により過去最高売り上げを達成」
積極的なM&Aや事業投資により、営業・環境コンサルティングから最終処分までのバリューチェーンが充実し多様な技術を獲得。廃棄物の受入幅の拡大、リサイクル製品の拡大などにより売上高前年比5%増の119億円と過去最高の売上高を達成しました。
今後は一般廃棄物事業を拡大するほか、最需要地の関東での産廃物受入の拡大を目指し、より一層の成長戦略を進めていきます。
【エネルギー事業】
「石油製品の増販などを主な要因とし、前年比31%の増収」
石油価格の上昇による販売単価の上昇と重油の販売数量の増加などが要因し、売上高237億円となりました。
車両販売やLPガスおよび売電事業による販売数量なども増加。オートサービス事業では海外事業を進め、フィリピンやパラグアイで自動車の中古部品販売や車両整備を行うなど事業の拡大を図っている。今後は、省エネルギーの進展などにより石油製品需要の減少傾向が続く中、既存事業の収益を維持するとともに、新規事業の開発で安定経営に取り組みます。
【ライフ&リゾート事業】
「ブランド価値を高めたベラビスタ スパ&マリーナ 尾道、みろくの里ダイナソーパークのオープンで大きく成長」
主要事業であるベラビスタ スパ&マリーナ 尾道とみろくの里の成長などで、売上高133億円となりました。
ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道は、客船「guntû」の発着地やJR西日本が運航する「瑞風」の立寄り観光地になるなどブランド価値をさらに高めた一年で、みろくの里は、4月に「ダイナソーパーク」がオープンし、年間の入園者数が過去最高を記録するなど、2019年の開業30周年に向け年間を通じたイベントの開催、サービスやソフト面の強化を図っていきます。
― 本件に関するお問合せ先 ―
ツネイシホールディングス
マーケティングコミュニケーション部
担当:橘高
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