常石グループ

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2025.12.10

常石グループ、『カーボンニュートラル2050ワークショップ』開催

11月19日(水)、常石グループ各社を対象に『カーボンニュートラル2050ワークショップ』を開催しました。本ワークショップは、カードゲームを通じて、カーボンニュートラルの基礎理解と各自の行動への落とし込みを図ることを目的としたものです。

当日は株式会社両備システムズから講師を迎え、常石グループの12社より各社のサステナビリティ推進担当者計24名が参加しました。参加者は2名1組となり、商社、電力会社、住宅メーカー、政府など12の組織役を担当し、手持ちのアクションカードを駆使しながら、それぞれが担う組織としてのカーボンニュートラルの目標達成を目指しました。

 

ゲームの進行では、次の3つのポイントが重要となりました。
① 情報共有と協働
各チームは「組織のアクションカード」や「市民のアクションカード」を共有し、どのカードを切るべきか相談しながら戦略を組み立てました。

② 活発な交渉
作戦時間には、他チームとの情報交換や交渉を頻繁に行い、限られた資源をどう使うか真剣に検討する姿が見られました。

③ シミュレーションの活用
ターンごとにカーボンマップで各チームのアクションによる排出量の変動が示され、気候変動の影響で世の中がどう変化していくかについて、現実さながらの臨場感を味わうことができました。

カーボンニュートラル2050ワークショップ

ゲームを通じて参加者は、「大気中のCO₂が加速度的に増えていること」「カーボンニュートラルを達成するまで温室効果ガスは増え続ける構造になっていること」などを、体感的に理解することができました。

終盤には、各チームから次のような学びや気づきが共有されました。
・ 排出削減には費用がかかるなど、環境と経済のバランスの難しさを実感した
・ サプライチェーン内での連携と情報共有の重要性を改めて認識した
・ 資金の回し方によって状況が大きく変わり、現実のジレンマもよく再現されていた
・ AI活用など新たな技術によりさらなる排出削減の可能性を感じた

講師からは、「今回は早い段階から連携・交渉が生まれており、協働が社会全体を動かす力になることが示されていた」と総括がありました。小さなアクションの積み重ねが大きな成果につながること、「緩和(排出削減)」と「適応(被害軽減)」両方を組み合わせることで、悪影響を未然に防ぐことの重要性なども述べられました。
最後にツネイシホールディングス経営戦略部サステナビリティ推進グループ 筒井課長より「脱炭素は“コストとしての負担”ではなく、お客様と共に価値を高め、経済成長につなげていくものであるという認識で取り組んでいただきたい」との言葉で締めくくりました。

今回の学びを、常石グループとしてのカーボンニュートラル推進に確実につなげ、各社・各部門での具体的な取り組みへと発展させていきます。