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2025.9.8

神原マリン初の女性船員が新たな航路へ乗船 ~多様性と挑戦が生み出す、現場の新しい風~

神原マリンでは、本年5月、当社初となる女性船員が神原汽船所有の国際航路の船舶に乗船いたしました。現在、南米から東アジアに向け航行している船舶で、乗組員22名(フィリピン人20名、日本人2名)という体制のもと、Jr.3rd officer(次席三等航海士)として活躍しています。

神原マリンとして初の女性船員は2023年2月に入社し、本社で船舶管理業務を経験した後、新造船監督見習いを経て、自身が建造に携わったメタノール・重油の二元燃料焚きばら積み貨物船MV GREEN FUTURE(65,955DWT)に2025年5月Deck Cadet(航海士候補生)として乗船し、7月からはJr.3rd officerとして、船務に従事しています。
二元燃料船は、IGFコード*に定められた資格が必要になることもあり、今回の乗船で資格を取得するため日々現場で実務経験を積んでいます。

■女性船員のコメント
乗船生活は、最初は体力的にも大変でしたが、今では少しずつ余裕も生まれています。荷役監視や喫水管理など確認事項も多く忙しいですが、その分、実務的でやりがいを感じます。これまで練習してきたことがうまくできた、と自分の成長を実感できる瞬間に喜びを感じます。また、乗船時は何よりも、『安全第一』を常に意識しています。特に『行動前に必ず考えること』『事故事例や体験談から学び続けること』を大切にしながら、日々の業務に取り組んでいます。
現場の雰囲気は、フィリピン人クルーの皆さんはとても親切で明るく、チームワーク抜群です。疲れている時も互いに声を掛け合い、励まし合う姿勢には感心していますし、私も早く即戦力になりたいと強く思っています。

神原マリンでは、女性船員が活躍することで現場に新しい風を吹き込み、組織の多様性をさらに広げています。常石グループはこれからも、一人ひとりの挑戦を応援し、誰もが力を発揮できる環境づくりに取り組んでいきます。

*IGFコード:低引火性引火点液体燃料を使用する船舶の安全性を確保するための国際規則