ツネイシ
スタイル

TSUNEISHI STYLE

約3年半のオランダ駐在を経て、先日帰任したばかりの木村。グローバルなビジネスの現場で、彼が鍛えられたスキルとは何か。また、多様な文化や人々と触れ合いながら暮らす、海外生活の魅力とは。

木村 昭宏
Akihiro Kimura

神原汽船株式会社
不定期船部 課長代理

美しい街並み、穏やかで寛容な国民性
「日本人が暮らしやすい」オランダの生活

2006年に神原汽船の業務部(現・企画部)へ入社した木村。新造船の引き渡しや中古車輸送などの業務を経て、2008年に東京支店の不定期船部へ異動。その後、2013年5月にオランダ現地法人の関連会社への赴任を告げられた。
「当時、神原汽船の社員としては私が初のオランダ駐在。不安もありましたが、経験を積みたいという気持ちの方が強く、妻とともに赴任することを決意しました」
オランダでの生活拠点は、事務所と同じアムステルダム市内。数百年前の建物が並ぶ風光明媚な景観の一方で、路面電車や自転車専用道路、市民が憩う広大な公園など公共機関・施設も整備されており、新旧の文化が溶け合う魅力的な街だ。

現地で中古車を購入した木村は、休日になるとオランダ国内や隣国のドイツ、ベルギーへ出向いて観光とショッピングを楽しんだという。また、多くの日本人が暮らすオランダでは日本人同士が交流する機会も多く、木村は日本人駐在員のソフトボールチームに参加。彼の妻も語学学校の友人と食事に出かけるなど、夫婦ともにオランダの生活を満喫していた。
「ヨーロッパのなかでも、オランダは特に日本人が暮らしやすい国だと思います。個人主義ですが排他的ではなく、多様な文化や人々を受け入れる寛容な国民性がある。他の国へ気軽に旅行できますし、さまざまな考え方に触れる機会も多い。私はそれがすごく楽しかったですね」

多様な国や業種を相手にする難しさ
そこで活かされた日本での経験とは

オランダでの業務は、保有している船を貸し出す船舶貸渡業。船会社に加え、資源運搬のために船を必要とする鉄鋼会社や欧州の電力会社など、国も業種も多種多様な会社が相手だ。
「特に大変だったのは時差の調整です。さまざまな国のお客様が相手ですし、専門知識を要する問い合わせは日本の担当者に確認する必要がある。しかし、こちらは夕方でも先方は夜中、というケースも多々あるので、問題を事前に察知してクリアしていかないと一日が無駄になってしまいます。常にワーストケースを考えて、早めに行動するようになりました」
毎日が試行錯誤の連続。そこで活きたのが日本での業務経験だった。

木村は日本にいた頃、荷主のニーズに応じて船を手配し運航を管理する業務と、船を貸し出す業務、いわば船を「借りる側」と「貸す側」の両方を担当していた。その時の経験が、オランダでの取引相手である「借りる側」の気持ちを察するうえで、大いに役立ったという。
さらに、海外だからこそ得られるやりがいもあった。
「ヨーロッパにおける海運業の中心地はイギリスのロンドンですが、アムステルダムから飛行機で1時間と近く、ベルギーやフランス、ドイツなど他国へのアクセスも容易です。そのため、日本ではなかなか会えないお客様とも直接仕事の話をする機会が多く、非常に良い経験となりました」

グローバル基準のビジネスを肌で体感
自ら考え、自ら行動する大切さを学んだ

海外駐在の難しさとやりがい、どちらも経験した木村に、海外で鍛えられるスキルについて聞いた。
「一番は、自ら考えて行動すること。日本と違い、海外では待っていても何も進みません。私も昔はどちらかと言うと受け身のタイプでしたが、いまでは精神的にタフになったと思います」
さらにもうひとつ、彼が鍛えられたと実感するのは「伝える力」だ。
「オランダは先進国なのでビジネスの違いはありませんが、より合理的でドライです。例えば、ニュアンスを正確に伝えようと丁寧なメールを書いても、こちらでは回りくどいと思われます。いかにシンプルに伝えるか、努力するなかでコミュニケーション能力も鍛えられました」

若いうちにチャレンジできた海外駐在
だからこそ得られた経験がある

帰任したいま、木村はオランダで得た経験を改めてこう振り返る。
「行政手続きやアパート探しなど、生活面では日本の常識が通用しないことも多いですが、現地のやり方に倣えば楽しいものです。仕事においても、課題に対して多角的なアプローチができるようになりました。やり方はひとつではなく、多様なものを受け入れる柔軟性を学んだと思います」
また、自分を成長させた海外駐在について「若いうちからチャンスを与えてもらえた」と彼は言う。
「神原汽船は、チャレンジしたいという社員の声がすごく通りやすい。若手でも意欲があれば尊重し、さまざまな活躍の場を与えてくれる会社だと感じています」

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