カーボンリサイクルを学ぶ! ツネイシカムテックス 学生向けイベントを開催
ツネイシカムテックスは8月20日、広島県内の高校生・高専生・大学生9名を対象に、CO₂を資源として活用する取り組みの紹介および工場見学を実施しました。
広島県は“カーボンリサイクル”を推進する取り組みを産学官連携で行っており、このイベントは将来を担う学生を対象に「次世代教育事業」として企画されました。学生が企業を訪問し、CO₂を資源として活用する最先端技術を実際に見たり触れたりすることで、学びや理解を深めてもらう狙いです。
冒頭、曽我社長より「ここ数年の異常気象の原因は、CO₂だけではなく様々な要因があります。気象だけでなく地球環境問題をこれから考えていく上で、多角的な視点を大切にしてください」と挨拶がありました。
続いて、グループ新規事業室の紫牟田(しむた)部長よりカーボンリサイクルの取り組みが紹介されました。中でも、工場の排ガス熱を利用して微細藻類を育て光合成によりCO₂を吸収、さらにバイオ燃料に展開するCO₂有効活用の研究に学生は興味津々でした。
午後からは福山工場・環境技術センターの見学が行われ、工場から発生する蒸気を活用した自家発電設備やPFAS(ピーファス)※などにも対応した最新鋭の分析装置などを見て回りました。センターではあらゆる廃棄物分析に対応した装置の数に対し、「他の会社もこんなに装置があるのか?」などたくさんの質問が出ました。
※PFAS:発がん性の恐れなど人体への影響が懸念される有機フッ素化合物の総称
その後、プラチナバイオ株式会社(広島県東広島市)によるゲノム編集の研究紹介や、持ち運びができる小型のDNAシーケンサーの実物を手にとって見るなど、研究の最前線を感じることができました。
参加者からは、「二酸化炭素の活用方法についてよくわかった」「常石グルーブで環境ビジネスとして新しい取り組みをされていることがとても新鮮だった」など感想が寄せられました。
ツネイシカムテックスでは、今後も産学官連携によるカーボンリサイクルの取り組みを加速させると同時に、次世代を担う子どもたちが環境について学べる機会を提供していきます。
■ツネイシカムテックス株式会社
ツネイシカムテックスは、常石グループの一員として、産業廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分、リサイクルを中心に廃棄物発電や人工砂の製造など環境事業を展開しています。また、経済発展が加速する東南アジアにおいても非鉄金属リサイクルや排水処理事業に積極的に取り組んでいます。
「持続可能な社会の実現に必要不可欠な存在になる」というビジョンを掲げ、廃棄物の適正処理、埋立地の不足、環境汚染、気候変動など、地球環境の課題に挑戦しています。
URL:https://www.kamtecs.co.jp/
代表取締役:曽我 友成
設立:1967年5月
所在地:広島県福山市箕沖町107-5