神原汽船、日本郵船グループとメタノール二元燃料ばら積み船定期傭船を基本合意
神原汽船株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:神原 宏達)は、日本郵船グループのNYKバルク・プロジェクト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:須田 雅志)へメタノール二元燃料ばら積み船を定期傭船する契約について同社と基本合意を締結しました。本船は、常石造船株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:奥村 幸生)常石工場で建造中、2025年春の竣工予定です。
本船には、メタノール燃料あるいはバックアップ燃料としての重油のどちらかを選択できる二元燃料燃焼主機関が搭載されていますが、主な使用燃料は、eメタノール※1やバイオガス由来のバイオメタノールを想定しています。これら非化石原料由来のメタノール燃料を選択することで、重油を燃料とする在来型の同型船と比較し、GHG排出量※2の大幅な低減に寄与する事を目的としています。また、本船型は様々な航路を想定してメタノールタンクの容量を設計しており、十分な航続距離を確保しつつ、穀物や鉱石をはじめとする多様な貨物の輸送ニーズを満たすウルトラマックス船型では最大級の積載性能を誇り、汎用性にも優れている仕様になっています。
※1 再生可能エネルギー由来の水素(H2)とバイオマス由来のグリーン二酸化炭素(CO2)を合成して製造される低炭素メタノール
※2 燃料の製造から消費までのライフサイクルにおけるネット排出量
神原汽船は、今後も次世代燃料船への取り組みを加速し、お客さまに環境性能と経済性を両立したゼロエミッション船とサービスをご提供することで、地球環境への負荷軽減に貢献していきます。
メタノール二元燃料ばら積み船 概要
全長: 200m
全幅: 32.25m
深さ: 19.15m
載貨重量トン数:65,700MT
貨物艙容量:81,500㎥
喫水:13.8m
会社概要
日本郵船株式会社
代表取締役社長: 曽我 貴也
本社:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号 郵船ビル
URL: https://www.nyk.com/
NYKバルク・プロジェクト株式会社
代表取締役社長: 須田 雅志
本社:東京都千代田区丸の内2丁目3番2号 郵船ビル
URL: https://nbpc.co.jp/
■神原汽船株式会社
1903年の創業以来、100年以上に渡り常石グループを牽引する祖業で、日中航路を中心に、上海をハブとしてインド、豪州、中東などへも接続する定期コンテナ輸送サービスや、鉱物資源や完成車、そして穀物などを世界中で輸送する不定期船事業を展開しています。アジアにとどまらず世界のライフラインを結び、「地域の活性化と経済の発展」に貢献していきます。
URL:https://www.kambara-kisen.co.jp/
代表取締役社長:神原 宏達
事業内容:海上運送業、海運周辺事業
創業:1903年(明治36年)
従業員:58名(2024年1月時点)
― 本件に関するお問い合わせ先 ―
神原汽船株式会社
傭船営業部
TEL:03-3264-8801