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プレスリリース

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2014年4月8日
若松スティール工場で電気炉稼働
最大で60トンの鋼塊生産可能に

常石鉄工株式会社(広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:財前正幸)は4月8日、若松スティール工場(北九州市若松区)の電気炉を稼働しました。前事業者による工場休止以来2年4カ月ぶりに、最大で60トンの鋼塊(インゴット)の生産が可能になります。
同工場では電気炉を中心に造塊、鋳鋼品製造設備も順次稼働する予定で、素材から加工まで一貫生産体制が整います。今後は、船級協会による工場認定の取得に向けた試験操業を進め、今夏以降の営業生産開始を目指します。

常石鉄工は、初の電気炉稼働と溶融鉄の鋳型への流し込みとなる4月8日、関係者一同が集まり神事と鋳込式を執り行い、安全操業を祈願しました。その後、工場見学と、財前正幸社長による事業説明を行い、工場設備を詳しく紹介するビデオを上映しました。財前正幸社長は来賓に向けた挨拶で、「地元北九州市や神戸製鋼所など多くの方のご協力をいただいて本日ついに電気炉を稼働させることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。今後、当工場は2017年に鋼塊(インゴット)2,500トン、鋳鋼品500トン、合わせて月産3,000トンの生産を目指して社員一同事業にまい進して参ります」と話しました。

常石鉄工は、事業拡大の一環として新たに製鋼、鋳造事業に進出するため、2013年5月に休止工場設備を一括購入し、「若松スティール工場」を発足しました。一部機械工場で従来事業の造船向け舵など船尾構造品の機械加工事業を始め、同年11月には株式会社神戸製鋼所と鋼塊および舶用鋳鋼品製造の技術供与と操業指導を受ける契約を締結しました。
製鋼と鋳造のノウハウを取り入れ、電気炉など主要設備の稼働に向けた整備や要員確保にもめどが立ったことから、電気炉の稼働を開始しました。今回初めて鋳込んだ製品は、常石造船建造の8万2千トン型ばら積み貨物船向けの船尾構造鋳鋼品で、今後は常石グループ以外に向けた製品にも順次取り組み、国内のみならず海外での販路開拓も視野に入れています。

若松スティール工場

所在地
福岡県北九州市若松区向洋町43-1
敷地面積
約14万平方メートル
主要設備
工場棟、港湾設備、クレーン(120t、80t、20t)
機械設備
60トンAC電炉(1基)、取鍋製錬炉(1基)、真空脱ガス装置(1基)、
下注ぎ造塊設備、120トン熱処理炉(4機)
従業員
76人(2014年4月1日現在)

常石鉄工の会社概要

http://www.tsuneishi-iw.jp/

代表取締役社長
財前 正幸
事業内容
製缶・機械加工および艤装工事
設立
1963年(昭和38年)1月
資本金
1億円
従業員
約290人(2014年4月1日現在)
事業拠点
本社事業所(広島県福山市)
草深事業部/パイプ事業部(広島県福山市)
多度津事業部(香川県仲多度郡)

造船・海運業を中心に事業展開するツネイシホールディングスの子会社。グループ会社の常石造船と海外の造船事業現地法人に船体ブロックや舵、軸など船尾構造品を供給し艤装工事を担います。造船事業のほか、浮桟橋や橋梁なども製造しています。フィリピン、中国に子会社を持っています。

― 本件に関するお問い合わせ先 ―

ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
TEL:084-987-4915